今や国民的ヒーロー:ニューヨーク市警と消防本部

通行制限の通りを星条旗を掲げたニューヨーク市消防本部の消防車とニューヨーク市警のパトカーがサイレンも赤色灯も点けずに猛スピードで通り過ぎていきました。いまだ行方不明者数千名。瓦礫の量は世界屈指の高層ビル2棟分以上。多くの同僚隊員たちがいち早く被災地に駆けつけ、ビルの倒壊とともに殉職しました。

殉職した人々の中には、近所に老後を静かに暮らしていた消防隊OBも含まれていました。引退しても、人々を助けるのだという使命感と責任感が、彼らを被災地へと駆り立てたようです。

人々のために自らの生命を犠牲にすることをいとわない、彼らの勇気と誇りに、心の中で拍手を贈りました。

治安がいいとか悪いとか、あたかも犯罪の発生率や検挙率が高いからといって日本の警察の方が優秀であるかのような錯覚は捨て去らなければならないでしょう。人種の坩堝。世界でもっとも治安維持が難しいニューヨーク市警の警官たちが命をかけて闘うのは、何もこれがはじめてではないのですから・・・・・。水と安全はただではないのですね。


移動式の仮設公衆電話が街角に

阪神大震災の時にも、3日後に被災地をボランティアで訪れました。その際にも、通信手段の確保が重要な課題でした。神戸市役所や避難場所にはまず最優先で通信復旧工事と仮設電話の設置が行われましたが、ニューヨークの街角にも写真のような仮設公衆電話が登場しました。

普段は電信電話事業の分割民営化の影響で存在感が薄くなりかけているAT&Tですが、このような迅速な対応は見事だと思います。

アメリカでも携帯電話の普及率が高まってきましたが、仮設電話の利用者もご覧の通り、満杯状態。公衆電話の必要性はすぐには否定できないことも実感しました。

もう少し、電話の利用者サービスが均一化され、料金も下がればいいのですが、これも時代のトレンドなのでしょうか。日本国内の公衆通信回線の維持管理も、そのあるべき姿をしっかりと見据えていかなければなりません。


今はなきWTCを背景にTVニュースの収録

海外メディアのテレビニュースクルーが中継ポイントに選んだのは、ワールドトレードセンターから1キロメートルも離れたところ。ウエストブロードウェイはまっすぐ、WTCに通じているので、この位置から撮影すれば、本来、背景にツインタワーの全貌が映し出されるはずの場所のはず。

どのようなレポートをしているのかは判らないが、メディアですら、被災地にこれ以上は近づくことをはばかる緊張感がここから先にはひろがっていました。

日本から救助ボランティアの派遣を申し出た小泉首相も、この雰囲気を自ら感じていれば、ただただ見守るしかないことがわかったかもしれません。何ができるかを海の対岸で判断することは難しいことですし、アメリカ政府は対外政策の中で、日本に厳しい要求をしてくる可能性も予測できたはずです。このテロ事件の深層をよく理解し、アメリカ合衆国の対外政策をマクロに分析しておくことが先決であったはずです。

■ 被災地レポート

1/UNITED WE STAND=団結して立ち上がろう
2/SQUARES=広場(タイムズ&ワシントン)
3/PRAYERS=祈り(献花に訪れる人は絶えない)
4/MEMORIES=想い出(突然いなくなった貴方へ)
5/ONE BLOC TO WTC=ワールドトレードセンターへ1区画
6/ON THE STREETS=マンハッタンの街角で/このページです。
7/WHITE HOUSE FAR AWAY=遠きホワイトハウス

編集後記


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